第2回募集概要
- はじめに
-
溢れる情報の中で生きる私たちは、多様な情報をバランス良くうけとることができているでしょうか。
目の前にある情報は、あなた自身が選んだものですか。
フェイクニュース・誹謗中傷・エコーチェンバー・フィルターバブル・情報格差・サイバーハラスメント、そして情報偏食……これらは、第1回アワードの応募アイデアに籠められた「解決したい情報空間の課題」です。第1回アワードが開催された時より更に技術やサービスが変化し、情報空間における問題には「インプレゾンビ※」なるものも現れました。日々刻々と変化する空間と玉石混淆の情報を、あなたはどのように受け止めていますか。
いかなる情報を摂取するかという選択は、もとより個⼈の自由に委ねられており、情報を「偏食」する自由もまた尊重されるべきです。一方で、どのような情報が「毒」になるのか、それもまた民主主義社会においては難しい課題です。
インフォメーション・ヘルスAWARDは、情報の受け手・送り手となる皆さんから、現代の情報空間の課題の解決方法、一人ひとりが望む「情報的健康(インフォメーション・ヘルス)」のカタチをアイデアとして募集します。そして平和で豊かに暮らせる社会を実現するために必要な実装に繋げていきます。
※インプレゾンビ:SNSで注目を集めている投稿にゾンビのように群がり、その内容をコピーして盗用したり、無意味な返信などを繰り返したりして、閲覧数=インプレッションを稼ごうとするアカウントを指す造語。
・共同提言「健全な⾔論プラットフォームに向けて ver2.0 ―情報的健康を、実装へ」(pdf)
・共同提言「健全な言論プラットフォームに向けて ―デジタル・ダイエット宣言 ver.1.0」(pdf)
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(WHO憲章より)
- 応募部門
-
募集するのは「アイデア部門」と「社会実装部門」の2つの部門です。「アイデア部門」は、実現するための方法や裏付けが不確かでも、新しさと豊かな発想を期待します。「社会実装部門」は技術的にも学術的にも裏付けがあり、応募した方が「実現」への具体的なプランをお持ちであるものを求めます。
ヒントはここに 選考委員1分のことば ステラnet関連記事 シリーズ「インフォメーション・ヘルス」
【2部門共通】
一人ひとりが求める情報的健康を手に入れるための、ツールや仕組み、教育や啓もうの方法、さらにプラットフォーム企業や広告などについてのルール・制度など、幅広い分野での新たなアイデアをお寄せください。原則として未発表のものに限りますが、すでに試作や試行しているものでも、新たに付け加えたいアイデア(ブラッシュアップするポイント)に新規性があれば受け付けます。
【アイデア部門】
「あったらいいな」と思う新たなアイデアをお寄せください。応募者ご自身がそのアイデアを実現する技術やスキルをお持ちでなくてもかまいません。また、現在の技術や学術的裏付けがまだ不十分でも、アイデアに新規性があれば、評価の対象となります。
【社会実装部門】
社会実装することを目的として、実現可能と考える具体的なアイデア及びプランをお寄せください。そのアイデアに技術的裏付けや学術的裏付けがあること、一定の期間や資金をかければ応募者ご自身がそのアイデアを実現するための技術やスキルを用意できること、そして、「社会実装」に挑戦したい思いが必要条件です。グランプリを獲得したアイデアには、賞金に加えて社会実装に向けたサポートを行います。期間(2年を想定)を限定して、自走できることを目指します。
- 応募資格
- 個人またはグループとして応募が可能です。
なお、応募者が未成年の場合には、保護者の同意を得た上で応募するものとします。
- 主催・運営
- 一般財団法人NHK財団
- 応募期間
- 2024年6月14日(金)〜2024年9月30日(月)
- 応募方法
-
応募は本サイトのみで受け付けます。メールや郵送による応募はできません。
-
1)以下の応募規約に同意の上、アイデアの応募に進んでいただきます。
・応募規約 - 2)本アワードの応募は、アイデアファイルをアップロードすることで完了します。ファイルは応募部門の記入フォーマットを含めて3つまで・合計50MB以内とします。動画は受け付けていません。
- ※アイデアファイルの形式はPDFを推奨しますが、Wordやパワーポイントでも結構です。
- ※「社会実装部門」では書類による第一次選考後に、選考委員へのプレゼンテーション(ピッチングセッション)をオンラインで実施します。その際には時間内であれば、動画を使用することは可能です。
-
1)以下の応募規約に同意の上、アイデアの応募に進んでいただきます。
- 選考
-
「第2回インフォメーション・ヘルスAWARD選考委員会」による、厳正かつ公平な選考を行います。
1)選考委員(追加予定あり)
【アイデア部門】
今子さゆり(LINEヤフー株式会社 ヤフーメディア統括本部 編集2本部 メディアトラスト&セーフティー推進室長)
小木曽 健(執筆業)
小澤 俊介(株式会社Gunosyテクノロジー本部 副本部長 VPoT)
高田 昌幸(ジャーナリスト・東京都市大学メディア情報学部 教授)
千葉 貴志(電通 第4マーケティング局 未来シナリオコンサルティング部/未来事業創研プロデューサー)
鳥海不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授)
早川ゆかり(グーグル合同会社 YouTube Japan ヘッド オブ レスポンシビリティー)
藤村 厚夫(スマートニュース メディア研究所 フェロー)
山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)
山本 龍彦(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)
【社会実装部門】
江口 清貴(一般財団法人LINEみらい財団 専務理事)
久保 光証(株式会社Ericius 代表取締役CEO)
坂本 信博(西日本新聞社 編集局 報道センター 総合デスク)
佐々木興平(佐々木食品工業株式会社 代表取締役社長)
鳥海不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授)
馬籠 太郎(電通デジタル パフォーマンスマネジメント部門ソリューション開発部マネージャー)
山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)
山本 龍彦(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)
-
2)選考に関する注意事項
応募資料について、選考に当たり不明な点がある場合、主催者側から内容確認の連絡をさせていただく場合があります。 - 3)登録されたメールアドレスに、2024年11月末までに選考の結果を通知します。
-
2)選考に関する注意事項
- 表彰
-
優れたアイデアを表彰するとともに、賞金を贈呈します。
【アイデア部門】
・グランプリ 30万円
・準グランプリ 10万円
【社会実装部門】
・グランプリ 100万円
- 表彰式・シンポジウム
-
-
1)開催日時・場所
2024年12月13日(金) 都内会場 -
2)式次第
各賞表彰後、受賞者を交えてのシンポジウムを予定しています。
また、前回アワード受賞アイデアの社会実装の報告もあわせて行います。
当日の模様は録画し、後日配信します。
また、主催者および協力機関などのHPなどでリポート記事として発表します。
-
1)開催日時・場所
- 社会実装への取り組み
- 事務局と選考委員会は「社会実装」に協力する「企業」「団体」を募り、その進捗状況を随時公表し、次回のシンポジウムで報告します。
その他・お問い合わせ
事務局からの連絡は以下のメールアドレスより配信します。受信できるよう予めメールフィルタリング解除などの設定をお願いします。
literacy.inf@nhk-fdn.or.jp
本アワードに関するお問い合わせは、下記イベントサイトの「お問合せフォーム」にて、お願いいたします。
お問い合わせフォーム