NHK財団

メディア&情報リテラシーアワード2023-24 メディア&情報リテラシーアワード2023-24

応募期間 2024年6月14日(金)ー 2024年9月30日(月)

インフォメーション・ヘルス
AWARD
Information Health「情報的健康」
社会実装アイデア募集

「インフォメーション・ヘルスAWARD」は「情報的健康」のための具体的なアイデアを広く皆さんに募集し、優れたものを表彰するとともに、それを実現する(社会実装)支援を継続的に行なっていきます。

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第2回募集概要

はじめに
溢れる情報の中で生きる私たちは、多様な情報をバランス良くうけとることができているでしょうか。
目の前にある情報は、あなた自身が選んだものですか。

フェイクニュース・誹謗中傷・エコーチェンバー・フィルターバブル・情報格差・サイバーハラスメント、そして情報偏食……これらは、第1回アワードの応募アイデアに籠められた「解決したい情報空間の課題」です。第1回アワードが開催された時より更に技術やサービスが変化し、情報空間における問題には「インプレゾンビ※」なるものも現れました。日々刻々と変化する空間と玉石混淆の情報を、あなたはどのように受け止めていますか。

いかなる情報を摂取するかという選択は、もとより個⼈の自由に委ねられており、情報を「偏食」する自由もまた尊重されるべきです。一方で、どのような情報が「毒」になるのか、それもまた民主主義社会においては難しい課題です。

インフォメーション・ヘルスAWARDは、情報の受け手・送り手となる皆さんから、現代の情報空間の課題の解決方法、一人ひとりが望む「情報的健康(インフォメーション・ヘルス)」のカタチをアイデアとして募集します。そして平和で豊かに暮らせる社会を実現するために必要な実装に繋げていきます。

※インプレゾンビ:SNSで注目を集めている投稿にゾンビのように群がり、その内容をコピーして盗用したり、無意味な返信などを繰り返したりして、閲覧数=インプレッションを稼ごうとするアカウントを指す造語。

・共同提言「健全な⾔論プラットフォームに向けて ver2.0 ―情報的健康を、実装へ」(pdf)
・共同提言「健全な言論プラットフォームに向けて ―デジタル・ダイエット宣言 ver.1.0」(pdf)

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」(WHO憲章より)
応募部門
募集するのは「アイデア部門」と「社会実装部門」の2つの部門です。「アイデア部門」は、実現するための方法や裏付けが不確かでも、新しさと豊かな発想を期待します。「社会実装部門」は技術的にも学術的にも裏付けがあり、応募した方が「実現」への具体的なプランをお持ちであるものを求めます。ヒントはここに。選考委員1分のことば

【2部門共通】
一人ひとりが求める情報的健康を手に入れるための、ツールや仕組み、教育や啓もうの方法、さらにプラットフォーム企業や広告などについてのルール・制度など、幅広い分野での新たなアイデアをお寄せください。原則として未発表のものに限りますが、すでに試作や試行しているものでも、新たに付け加えたいアイデア(ブラッシュアップするポイント)に新規性があれば受け付けます。

【アイデア部門】
「あったらいいな」と思う新たなアイデアをお寄せください。応募者ご自身がそのアイデアを実現する技術やスキルをお持ちでなくてもかまいません。また、現在の技術や学術的裏付けがまだ不十分でも、アイデアに新規性があれば、評価の対象となります。

アイデア部門記入フォーマット(Word)に記入の上、応募フォームに添付してください。
こちらのフォーマットに、別の資料を添えていただいても構いません。

【社会実装部門】
社会実装することを目的として、実現可能と考える具体的なアイデア及びプランをお寄せください。そのアイデアに技術的裏付けや学術的裏付けがあること、一定の期間や資金をかければ応募者ご自身がそのアイデアを実現するための技術やスキルを用意できること、そして、「社会実装」に挑戦したい思いが必要条件です。グランプリを獲得したアイデアには、賞金に加えて社会実装に向けたサポートを行います。期間(2年を想定)を限定して、自走できることを目指します。

社会実装部門記入フォーマット(Word)に記入の上、応募フォームに添付してください。
こちらのフォーマットに、別の資料を添えていただいても構いません。
応募資格
個人またはグループとして応募が可能です。
なお、応募者が未成年の場合には、保護者の同意を得た上で応募するものとします。
主催・運営
一般財団法人NHK財団
応募期間
2024年6月14日(金)〜2024年9月30日(月)
応募方法
応募は本サイトのみで受け付けます。メールや郵送による応募はできません。
  • 1)以下の応募規約に同意の上、アイデアの応募に進んでいただきます。
    ・応募規約
  • 2)本アワードの応募は、アイデアファイルをアップロードすることで完了します。ファイルは応募部門の記入フォーマットを含めて3つまで・合計50MB以内とします。動画は受け付けていません。

  • ※アイデアファイルの形式はPDFを推奨しますが、Wordやパワーポイントでも結構です。
  • ※「社会実装部門」では書類による第一次選考後に、選考委員へのプレゼンテーション(ピッチングセッション)をオンラインで実施します。その際には時間内であれば、動画を使用することは可能です。

選考
「第2回インフォメーション・ヘルスAWARD選考委員会」による、厳正かつ公平な選考を行います。

1)選考委員(追加予定あり)
【アイデア部門】
   今子さゆり(LINEヤフー株式会社 ヤフーメディア統括本部 編集2本部 メディアトラスト&セーフティー推進室長)
   小木曽 健(執筆業)
   小澤 俊介(株式会社Gunosyテクノロジー本部 副本部長 VPoT)
   高田 昌幸(ジャーナリスト・東京都市大学メディア情報学部 教授)
   千葉 貴志(電通 第4マーケティング局 未来シナリオコンサルティング部/未来事業創研プロデューサー)
   鳥海不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授)
   早川ゆかり(グーグル合同会社 YouTube Japan ヘッド オブ レスポンシビリティー)
   藤村 厚夫(スマートニュース メディア研究所 フェロー)
   山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)
   山本 龍彦(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)

【社会実装部門】
   江口 清貴(一般財団法人LINEみらい財団 専務理事)
   坂本 信博(西日本新聞社 編集局 報道センター部次長)
   佐々木興平(佐々木食品工業株式会社 代表取締役社長)
   鳥海不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 教授)
   馬籠 太郎(電通デジタル パフォーマンスマネジメント部門ソリューション開発部マネージャー)
   山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)
   山本 龍彦(慶應義塾大学大学院法務研究科教授)

  • 2)選考に関する注意事項
    応募資料について、選考に当たり不明な点がある場合、主催者側から内容確認の連絡をさせていただく場合があります。
  • 3)登録されたメールアドレスに、2024年11月末までに選考の結果を通知します。
表彰
優れたアイデアを表彰するとともに、賞金を贈呈します。

【アイデア部門】
・グランプリ   30万円
・準グランプリ  10万円

【社会実装部門】
・グランプリ   100万円
表彰式・シンポジウム
  • 1)開催日時・場所
    2024年12月13日(金) 都内会場
  • 2)式次第
    各賞表彰後、受賞者を交えてのシンポジウムを予定しています。
    また、前回アワード受賞アイデアの社会実装の報告もあわせて行います。

    当日の模様は録画し、後日配信します。
    また、主催者および協力機関などのHPなどでリポート記事として発表します。
社会実装への取り組み
事務局と選考委員会は「社会実装」に協力する「企業」「団体」を募り、その進捗状況を随時公表し、次回のシンポジウムで報告します。
その他・お問い合わせ

事務局からの連絡は以下のメールアドレスより配信します。受信できるよう予めメールフィルタリング解除などの設定をお願いします。
literacy.inf@nhk-fdn.or.jp
本アワードに関するお問い合わせは、下記イベントサイトの「お問合せフォーム」にて、お願いいたします。
お問い合わせフォーム

応募規約

一般財団法人NHK財団(以下、総称して「主催者」といいます)が開催する「インフォメーション・ヘルスAWARD 2024」(以下「本アワード」といいます)の公募にあたり、以下のとおり応募規約(以下「本応募規約」といいます。)を定めます。本応募規約と参加同意書、および個人情報の取り扱いに同意をしたうえで、本アワードにご応募ください。

(目的)
第1条 本アワードは、現代の人々の「情報的健康」を獲得・維持するためのアイデアの募集を通じ、情報を発信する側と、情報を受け取る一人ひとりの課題を抽出し、集まったアイデアを社会実装に結びつけることを目的としています。

(応募資格)
第2条 個人またはグループとして参加が可能です。なお、参加者が未成年の場合には、保護者もしくは指導教員の同意を得た上で参加するものとします。

(応募作品の取扱い)
第3条 本アワードへの応募に係る書類・データについては、厳正な管理に置いて責任をもって扱いますが、応募者への返却はいたしません。
2. 本アワードにおいて、提出・改善されたアイデアに関する発明その他の知的財産に係る知的財産権(知的財産権を受ける権利を含みます。以下同じ。)及びノウハウ等に関する権利(以下、これらの権利を総称して「知的財産権等」といいます。)は、特段の合意がないかぎり、当該アイデアに関するアイデア、コンセプト、図面、テキスト、デザイン、CG、写真、映像等の各アイデアを創作、考案、作成した者に帰属するものとします。
3. 本アワードへの応募により、応募されたアイデアの機密性は失われますので留意してください。主催者は、応募があったアイデアを本アワード関係者に選考のために開示します。参加者が、本アワードでの提出した内容に関し、秘密の取扱いを希望する場合は、事前に主催者に通知し、その対応について協議するものとします。
4. 主催者は、本アワードに関するアイデアについて、選考後、主催者が指定する方法で公開することを参加者に対しお願いすることがあります。かかる公開の可否や条件等は、別途主催者及び参加者間で協議の上、取り決めるものとします。

(公表・情報の取扱い等)
第4条 主催者は応募されたアイデアを、本アワード(将来開催される同様のアワードを含む)の広報活動・結果発表及び本アワードで主催者が提供する製品・サービスの宣伝広告活動の目的のために、放送、ウェブサイト(SNS を含む)やチラシ、パンフレット、書籍、論文等の媒体(以下「各種媒体」といいます)への掲載を含めて、無償で自由に公表し、且つ、第三者に対し公表を許諾することができるものとします。
2.主催者は、本アワードが実施する発表会等の様子を撮影・録画し、これらの撮影物(写真・動画・音声含む) を、前項に記載する目的のほか、本アワード(将来開催される同様のアワードを含む)の広報活動を目的として、各種媒体において無償で公表・掲載・配信することができます。チーム名、参加者の氏名及び肖像等も公表されることを、参加者はここに承諾するものとします。
3.本アワードにおける個人情報の取扱いについては、「一般財団法人NHK財団 個人情報保護方針」(https://www.nhk-fdn.or.jp/securitypolicy/)が適用されるものとします。

(主催者の秘密情報)
第5条 本アワードにおいて、主催者が参加者に対し、秘密であることを明示した秘密情報(他の参加者の秘密情報を含みます)を開示した場合、参加者はその秘密情報の取扱いに関し、主催者の指示に従うものとします。

(選考)
第6条 主催者は、応募者から応募されたアイデアについて、独自の基準により、選考し、選考結果を各応募者に通知します。また、選考結果や不通過の理由等に関するお問合せには、一切応じられません。

(受賞の取り消し)
第7条 選考を通過した後に、応募者が本応募規約及び募集要項の内容を満たさないことが判明した場合は、主催者は、当該応募者による応募及び選考結果を取り消し、賞金の返還等を求めることができます。

(賞金)
第8条
主催者は、本アワードの一環として行われる選考の結果、優秀と認められた応募者(以下「受賞者」といいます。)に対して、主催者が定める金額の賞金を授与することができます。 2. 主催者は、前項の賞金の授与を行う場合、受賞者が決定した後6か月以内に、受賞者が必要な情報の通知を適切に行うことを条件として、受賞者に対し、主催者の定める方法により、賞金を授与するものとします。
3. 受賞者が複数名で構成されるグループでの応募者である場合や、法人での応募者である場合は、代表者において、主催者から賞金を受領するものとします。受領後の受賞者内部における賞金の管理・分配等は代表者の責任において行うものとし、主催者に一切の迷惑をかけないものとします。
4. 主催者は、賞金に関する税務申告、納税その他の税務上の取扱いについて、一切の責任を負わず、受賞者が自ら責任を負うものとします。
5. 受賞者は、応募及び選考結果が取り消される場合があることを承諾し、取り消しが行われた場合には、主催者の指示に従って、直ちに賞金を返還するものとします。
6. 受賞者が複数の個人又は法人で構成されるグループでの応募者である場合は、それらの構成者は、前項の返還について連帯義務を負うものとします。
7. 受賞者は、賞金の授与を受けるにあたっては、賞金の送金先の代表者の氏名及び送金先口座、その他主催者が定める事項を所定の様式により主催者に通知するものとします。

(遵守事項等)
第9条 本アワードへの応募及び選考の過程で発生する一切の費用は、応募者の負担になります。
2. 応募者は、第三者の知的財産権(それらの権利を取得し、またはそれらの権利につき登録等を出願する権利も含みます。以下、同様とします。)、パブリシティ権、プライバシー権その他の第三者の権利、及び秘密情報を侵害せず、法令に違反していないアイデアを応募することとし、当該アイデアによる権利侵害が生じた場合、主催者は当該事案に一切関与せず、何ら補償いたしません。応募者は、権利関係についてトラブルにならないように、各自の責任で客観的資料等を残すよう心がけてください。
3. 応募したアイデアに関し、応募者と第三者との間で紛争が生じた場合、当該応募者の責任においてこれを解決するものとし、主催者は責任を負わないものとします。
4. 応募者は、本アワードへの応募や参加に際して、本アワードの運営を妨害する行為や合理的範囲を超える負担を要求する行為、公序良俗に反する行為、又はその恐れのある行為を行わないものとします。
5. 本アワードにおける選考の過程で、主催者がアイデアについて助言、意見等をすることがありますが、主催者は、それらについて何ら責任を負いません。

(反社会的勢力の排除)
第10条 参加者は、主催者に対して、次の各項について表明し、保証します。
2. 過去及び本アワード期間中において、自らが反社会的勢力(暴力団、暴力団員、暴力団準構成員、総会屋、社会運動標ぼうゴロ等をいい、これらと密接な関係を有する者を含みます)に該当しないこと。
3. 自ら又は第三者を利用して、主催者又は関係者に対して、暴行・傷害・脅迫・恐喝・威圧等の暴力的若しくは脅迫的行為又は虚偽の風説の流布や偽計などの詐術的手法を用いた要求、合理的な範囲を超える不当な要求、業務の妨害、名誉・信用の毀損等を行わないこと。

(本アワードの内容変更、終了)
第11条 主催者は、主催者の都合により、本アワードの内容を変更、または終了することができます。主催者は、本アワードの内容変更又は終了するときは、その内容について主催者所定の方法により応募者に通知します。ただし、緊急の場合は、応募者に通知を行わない場合があります。
2. 主催者は、前項に基づき主催者が行った措置に基づき応募者に生じた損害について一切の責任を負いません。

(応募規約の変更)
第12条 主催者は、応募者の事前の承諾を得ることなく、本応募規約又は募集要項の内容を変更することができます。
2. 主催者が本応募規約または募集要項の内容を変更した場合には、応募者にその変更内容を通知します。通知において指定された期日以降は、変更後の本応募規約又は募集要項が適用されます。

(準拠法及び専属的合意管轄)
第13条 本応募規約は、日本法によって解釈され、日本法を準拠法とします。
2. 応募者と主催者との間で紛争が生じた場合には、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。
以上

2023年11月1日 制定・施行

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2023年度実施内容

インフォメーション・ヘルスAWARD2023年度 
受賞アイデア

グランプリ
「心組成計」:ネット上のこころの健康をチェック(温若寒さん)(pdf)

準グランプリ
偏食の可視化(高口研究室13期生)(pdf)
フェイクニュースを身近に感じるワークショップ(内田響さん)(pdf)

特別賞
誹謗中傷コメントの自動削除システム(伝能紗奈さん)(pdf)
義務教育における情報格差の解消(長谷川珂凛さん)(pdf)
・利用規約ビューワ(加藤千晶さん)
映像化機能ロボット(木村桃花さん)(pdf)
『生体認証』による「ディープフェイク」の解決(二山咲さん)(pdf)
逆忍 (川島賢太さん)(pdf)
ことてん( 任意団体エルワイス 原田孝一さん)(pdf)

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シリーズ「インフォメーション・ヘルス」

選考委員の一言

  • 「どういう社会にしていきたい?」今子 さゆり(LINEヤフー株式会社)

  • 「AIの発展スピード 僕らの対応スピード」久保 光証(株式会社Gunosy)

  • 「投資家の目 実現可能性の芽」佐々木 興平(佐々木食品工業株式会社)

  • 「誹謗中傷と言論の自由」高田 昌幸(ジャーナリスト 東京都市大学)

  • 「求む。あと10年出来ない?アイデア」鳥海 不二夫(東京大学)

  • 「『偏りのない』とは言うけれど」藤村 厚夫(スマートニュース メディア研究所)

  • 「キラキラした誰かと私を比べてしまう問題」山口 真一(国際大学)

表彰式・シンポジウムの動画は2023年度実施報告よりご覧下さい